シボレーカマロが2015年モデルで最後となりフルモデルチェンジが行われる。
現行カマロ全体を5代目とすれば、新6代目は、普通に考えれば2016年のデビューとなる。だが、詳細はまだ見えてこないこともあり、またまた空白期間があるのか? とも噂されているが、果たして…。
5thカマロのデビューに関しては、4thカマロが2002年で生産終了するも2003年には登場せず、それから7年後の2009年(2010年モデル)まで待たなければならなかった。すなわち、7年間、まるまる一世代分の空白期間があったわけである。
ということで、現行5thが登場したときは誰もが驚いた。4thカマロを知り尽くした人々に「これはカマロじゃないね(笑)」と言わしめたほど、2世代分の進化を一気に果たしたからである。ちなみに価格帯も一気に二段階の上昇を果たしました。
だからこそ、5thカマロはまだまだ十分に通用するし、賞味期限が切れていない中でのモデルチェンジはどうなのよ? とも思わなくもないが…、この先 どれだけスゴいモノが登場するのかかなりの期待である。と同時に、今後、さらに流通するであろう5thの中古車にも期待である。
われわれ中古車好きというか、中古車しか乗れない(買えない)人間には、新車時のデキ(スペック)はかなり気になる情報である。試乗するにも「このクルマの5年後はどうだろう?」。そんなことを気にしながら乗ることもザラである(笑)。
そういう視点で見ると、アメ車というのは全体的に消費期限の長いモデルが多く、中古車で買っても損はしないクルマたちが多いのだが、中でもこの5thカマロは、近年では別格の品質感をもって、中古車好きにはたまらない1台となっている。
当たり前だが、新車時のデキが良ければ中古車となってもその鮮度の「落ち」は少なくて済むはずである。
近年、アメ車全体のデキが格段に上がっていることから、どのモデルを手に入れてもそれなりの状態が得られるようになってはいるが、5thカマロは別格である。もちろん、タイヤ、ショックやブレーキ等の消耗品のヤレは避けられないが、クルマの骨格となる骨太さはまったく揺るがない。
5thカマロの最大の魅力は、ガッチリとしたステアリング(支持剛性の高い)とボディ骨格、さらにかなりのレベルまで追い込まないと破綻を見せない見事なシャシーの存在である。すなわち、中古車となった時に見るべきポイントとはその部分であり(修復歴なし車輌で)、ここがシッカリしていれば5thカマロは中古車となっても十分に楽しめる存在なのである。
取材車輌は2010年型カマロSS RSのディーラー車。6.2リッターV8エンジンを搭載し、6速ATと組み合わされる初期型モノということになるが、それでも405hpを発生させるエンジンは強力であり、過不足をまったく感じない。
走行距離が3万キロ(2.7万キロ)にも満たないということで、正直「中古車」というにもちょっと気が引けるほどのグッドコンディションである。まあ、正確に言えばレザーシートにシワが寄っている箇所が若干あるが、改めて見て「ヤレ」と言える部分はその程度である。
その他室内の建て付けは、アメ車のレベルを優に越えているし、質感だって悪くない。メーターパネルやセンターコンソール、各部のスイッチ等は十分に凝っているから、パフォーマンスと品質感の両立度はかなり高い。その点においてはライバルとなるマスタングやチャレンジャーを圧倒する。
「マッスルカーに乗る」ということを考えれば、白、黒ボディばかりに乗るのはどうよ? と常々考えているからか、このSSのイエローボディはカマロによく似合っており、ホッケーラインもワンポイントのアクセントとしてよくマッチしている。ホイールは20インチが標準だが、純正品が装備されており、このクルマの中古車としての素性の良さが伝わって来る。
あくまでも個人的な意見だが、後期型(2013年以降)となる現行最新カマロのリアスタイルがどうも好きになれない。取材している初期型はフロントマスクとリアテールのデザイン的なバランスが素人目に見ても取れており、リアだけに関して言えばグッドデザイン賞くらいの価値はあると思っている。
だからこそ、性能自体が飛び抜けて変化しているわけではないし、デザイン的嗜好も含めて、あえて初期型の、程度良好中古車をゲットするという選択肢が現実味を帯びて来るのである。
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