「もともとタホに興味があったわけではないんです」と語る和名さん。その言葉が意味するように、かつてはGT‐Rを愛車にしていたという。
彼が「タホ」を愛車にするに至ったきっかけは何だったのだろうか?
そのキーワードはライフスタイルの変化にある。
「それまでは、クルマで走ることに喜びを感じていたんですが、いつの頃からか、『バス釣り』や『スノーボード』といったアウトドアスポーツに活動の場を移し始めたのがキッカケです。友人が乗っていたことから、タホというクルマの存在は昔から知っていたのですが、当時、タホにそれほどの魅力を感じることはありませんでした」
ライフスタイルの変化に合わせて和名さんが最初に選んだクルマは「オデッセイ」。実用性もある同車にそれなりに満足していたある日、彼の食指を揺さぶる出来事が起きた。
「タホに乗っている友人と一緒にスノーボードに行ったとき、いつの間にか彼の愛車がリフトアップされていたんです。いやぁ、その存在感には圧倒されましたよ。『タホってこんなにカッコいいクルマだったんだ』って。さらにその帰り際、タホはウインドーに積もった雪を軽く払いのけるだけで悠々と走り出したのに対して、ボクはクルマの前に積もった雪まではき出さなければならず、それを見た瞬間にタホに対する憧れがフツフツと沸いてきたんです。やっぱ4駆だなって(笑)」
その後、タホに乗っている友人を参考に現在の愛車を購入したそうだ。
「正直、購入するときは、初めてのアメ車でしたし、すごく不安がありました。ただ、周りにタホオーナーの友達が2人いて、彼らがノントラブルだったことに勇気づけられて…。一度乗ってしまえば、永い付き合いができそうなクルマだな、と思い購入に踏み切ったんです。『実際、タホに乗ってみて』ですか? もちろん最高ですよ! 別に違和感もなくすんなりと乗り慣れましたし、なによりライフスタイルにもマッチしているから。『コレが俺のクルマなんだ!』っていう存在感の大きさにも満足しています。あと、クルマ全体から溢れる雰囲気も好きですね。コイツで遊びに行くと贅沢な気分を楽しむことができるんですよ」
そんな名和さんがこだわったポイントは、ズバリ「リフトアップスタイル」。しかもコテコテのハイリフトではなく、実用性に優れるプチリフト。ここには、「スタンダードスタイル=永く付き合えるクルマ」という彼なりの理論が隠されている。
足回りを支えるのは「ランチョ」のRS9000キットで、強化トーションバーやステアリングダンパーを追加装着。同時に車高バランスとアライメント調整を行なっており、安定感のあるしっかりとした走行性能を誇る。
どこへでも快適に遊びに行ける! それこそが、名和さんが求めた「真のクルマの姿」なのかも知れない。
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