更新日:2012.03.08
文/椙内洋輔 写真/トヨタ自動車
日本ではもはやおなじみの個性派SUV。先代ランクルプラド&4ランナー(日本名:ハイラックスサーフ)のプラットフォームをベースに、往年の名車「40系ランドクルーザー」のエッセンスを取り入れたファニールックのボディを架装。丸目2灯に観音開きの両側ドアなど、他に例を見ないユニークなスタイリングも手伝って、一躍人気モデルに上り詰めた。
北米デビューは2006年のことで、2010年の末に、日本でも右ハンドル仕様の販売が開始された。
そのユーモラスな外見から、「キャラモノ」、「キワモノ」と思われがちなFJだが、中身はかなりの本物志向。足回りはフロント:ダブルウィッシュボーン、リア:4リンクリジッドの組み合わせで、仕様によってはビルシュタインのサスペンションや、コーナーでのロールを抑制する「Xリアス」なども用意。駆動システムには、FR、4WDハイ、4WDローを切り替え可能なパートタイム4WDを採用している。
さらに硬派なオフロードユーザー向けに、リアデフロックもオプション設定。一方で、都会派ユーザー向けに経済的なFRモデルもラインアップ。トランスミッションにも5ATと6MTの両方を設定するなど、幅広いユーザー層に応える懐の深さも持ち合わせている。
しかし、日本仕様で選べるのは5AT+4WDの組み合わせのみ。その他の仕様も限られた部分が多く、正規販売が始まった現在もなお、納車待ちを嫌う人、左ハンドルにこだわる人などを中心に、並行輸入車を好む人が少なくない。
デビューから既に6年が経過しているが、昨年からはいよいよオーストラリアやニュージーランドでも販売を開始。その人気は、しばらく衰えそうにない。
既出だが、FJクルーザーの限定モデル、FJクルーザー Trail Teams Special Editionは2012年型でも発売が決まっており、2011年のアーミーグリーンからラディアントレッドに変わっている。
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