まず最初に、実車を見ながら話を聞こうと思ったが、いきなり「ここ最近で一気に売れてしまって、モノがないです」という。だが、そのくらい反響がある車種であるという事実。
実際店舗内にはかなりの数の個体はあるものの、整備待ちのユーザ車だったり、整備前の仕上げ前段階の車両だったり…。そんな中で、会話が始まった。
で、まずはエスカレードの良いところ。それは基本的なエンジン、ミッションといった機能系パーツが非常に強いところである(タホやサバーバンにも通じる)。という意味でもオススメな車種あることは間違いない。
だが、そうはいっても中古となると話は別。さらにある程度の金額で抑えたいと思えば、所々に我慢を強いられる。中古車=消耗は致し方ない。とはいえ、数十万キロ走った車両のメーター巻き戻しで「三万キロ」と謳った車両は絶対につかみたくない。
だから買う側がシッカリと見極めることが必要になる。しかし…。そう簡単に見極められるものではないのが現実。だからまずは、基本的な事項を抑えるところから始めたい。
ということで、エスカレードを知り尽くすブルートの岡崎マネージャーに話を聞いた。
まずはシッカリ個体を確認し、試乗して違和感がないかを確認することです。いきなり「下回りを見せろ」とは言えないでしょうが、試乗くらいはできるはずです。それでたとえばエンジンマウントがヘタっているとか、ミッションの変速がおかしいとか、普通の人でも乗ればある程度わかるはずですし、『ガクっとしたショック』があるかないかくらいでも何かの判断材料になると思います。
それと気になるのがやはり下回りです。基本的には見えないですから聞くしかないのですが、たとえばその個体が正規ディーラー車なのか、並行輸入車なのか、もしくは中古並行車なのか。
もし新車並行であれば基本は日本の道路事情による劣化になるでしょうが、中古並行車であればそのクルマが存在した地域によって個体差が大きく変わってくる。たとえばアメリカでも東側と西側では気候がまったく違う。それに温暖な地域では2WDが多い。4WDの必要がほとんどありませんから。
ですが、日本でのエスカレードユーザーは4WDを求めますから、そうなると寒冷地の西側の車両が多くなる。ですが、そういった地域の車両は下回りのサビがハンパではない。
仮にそういう車両を輸入してもサビをすべて取り去りキレイに処理しているならまだしも、実際にそういった車両はほとんど見かけません。そのままブラックを吹いて隠してしまっている車両がほとんどでしょう(もちろんキレイに処理している車両もあると思いますが経験上は隠していしまっている車両のが多い)。
そんな車両を掴まされたら目も当てられないですね。下回りのサビの処理は、フレームからサスペンションに至るまでだと目がくらむ金額になりますから。
ちなみに、そんなに4WD需要が多いのでしょうか?
日本では圧倒的に4WDですね。私自身もいままでにもフルサイズSUVに何台か乗り、今現在はエクスプローラーに乗っていますが、そんな状況でもこれまでに4WDが必要になったのはエクスプローラーでボートを牽引するときで、泥濘のスロープから上げる時くらいです。
ですが、日本では「フルサイズSUVといったら4WDが当然」みたいな風潮があるので、当然市場のエスカレードも4WDが普通になり、だからそういった寒冷地からの状態の悪いエスカレードでも日本に入ってくる(あえて入れてしまう)ことがあるのだと思います。
なるほど、日本人の4WD好きが個体差をうむ一因になっているとは。ちなみに、なら逆に2WDのエスカレードは狙い目でしょうか! モノがなさそうですが…。
ということで、まずはエスカレードの個体差の起きる要因について伺った。vol.2では具体的にエスカレードの仕上げ方について聞いてみる。
>> キャデラックエスカレード <2007年~2014年> vol.2 を見る
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