ブルートは基本的には車検対応車両の販売をポリシーとしている。そして価格と状態をきちんと説明した上での仕上げを行っている。
ということで、当然車両の改善作業(日本の法規に合わせた状態にすること)も忠実に行われている。そうした中でのエスカレードのヤレや弱点や改善対処法等を聞いてみた。以下がその代表的なポイントである。
・白っちゃけるヘッドライトカバー カバーのみの交換は不可なので、当社では磨き&クリア仕上げでキレイに整えている
・白っちゃけるエンブレム類 要交換
・バックモニターのセンサー 現地でバンパー類をペイントして日本に持ち込んだ車両によくあるバンパーに埋め込まれたセンサーも一緒にペイントして仕上げてしまった車両。ブルートの場合、現地から車両を持ち込む場合、現地での作業は絶対に行わないという。作業が必要な場合は、日本にて信頼できる板金工場にて作業しているという。
・ドアハンドルは、手荒な操作をすると取れてしまうというから気をつけたほうがいい。たとえば後席に子供自身がドアを開けて乗ろうとした場合、必要以上に乱暴な開け方をしてそのままドアハンドルが取れた、なんて報告が多数ある。実際、この部分の社外アフターパーツが存在しているということだから、そのくらい需要があるということだろう。
・ヘッドライトのカットライン 車検対応を自負しているだけにそういった部分への対応ももちろん行って納車している。
・ボディサイドのウインカー 装着位置をどうするか? 付けない選択肢もあるが、やはり車検対応の改善作業として必要となるが、装着する位置によってはブサイクになる。この部分はオーナーとなる方との相談にて装着している。
・リアテールランプ レッドウインカーが違法となる日本ではリアテールの改善が迫られる。そこでブルートで最近人気なのがカスタムリアテールの装着。
このテールはもとはタホ、サバーバン、ユーコン用のカスタムパーツとして存在。だがタホとエスカレードは基本ボディが一緒。それに現行型エスカレードのテール風ということで人気の高いアフターパーツという。
ただし、このパーツの取り付けには、配線関連の処理が非常に複雑で、もともとエスカレードから出る配線は一本のみでそれを分割させてテール側と結び付けなくてはならない。
そこには電子部品のノウハウが必要になりショップ単位でも装着できないところが多々ある。だが、装着できれば日本の道路事情に合わせた灯火類となり車検対応となるからカスタムと改善との一石二鳥となる。また、若干シンプルすぎるエスカレードのテールが華やかになることから最近では装着者が多くなっているという
・サイドミラー の自動開閉機能が壊れる 社外のアフターパーツにて対応可能。
・リアのヒッチメンバーの純正のカバー が外れる車両が多い ブルートでオリジナル制作したカバーを装着 純正はカバーの止めのツメの数が少ないから徐々に弱まり落ちる。ブルートのカバーはツメを増やし、またカバー自体がヒッチにかかるように制作している。
続いてインテリアのパーツについてである。
・シートの電動機能のチェック 車両よっては電動機能が壊れてしまっている車両があるという。特に中古並行車。本国での超大柄な人物による作動で内部のギア等が摩耗したことが原因であると推測される。
・ダッシュボードの割れ 結構見るという。エスカレードの弱点かもしれないと。だが位置によっては修復可能というから非常に助かる。
・内装Aピラーの内張りのほつれ ブルートでは純正ではないが、純正に似た生地で修復しているという。基本的に弱いわけではないのだが、乗降時に使用するアシストバー付近がよくほつれるという。ほつれたままでは高級車にふさわしくないということで修復を勧めているという。
それにしてもきちんとした車両を販売しているショップの言葉は重い。いろいろ説明してもらったが、その知識量の多さに驚くとともに、しっかり説明できる=対応している=車両が良い=だから売れる、ということにつながるのだろう。
仮に300万円の中古エスカレードだとしても、客が求めるのは「エスカレード」である。中古であるという事実が徐々に薄れてしまうというから不思議である。
とはいえ、ブルートは、売る側としてできる限り対応したいという誠意のもと、適当な物は売れないという判断によって試行錯誤を繰り返すことで現在の立ち位置にたどり着く。
今回教えてもらったもの以外にも実はかなりの量のノウハウが秘められているのだが、「これ以上はショップのオリジナリティに繋がる」ということで社外秘になってしまった。
だが、ブルートのエスカレードにはそうしたノウハウが注がれて仕上げられているということだけは間違いない。
エスカレードは今もなお人気車種である。おそらく今後も売れ続けるアメ車の一台に違いない。
だからこそ、「売れる=荒れた車両が蔓延する」というのがこれまでのアメ車業界の常であり、そうした車両を除外するには、こうしたノウハウのもと仕上げられたショップにて納得した個体を入手するのが、一番の近道ということになるのである。
>> キャデラックエスカレード <2007年~2014年> vol.1 を見る
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