現行マスタング、まずもって座った感じが最高である。ダッシュボードが低くなったような印象があり、だから着座位置からの視界も良くなり見切りがわかりやすいから、運転に気を使う割合が確実に減っている。
さらに手を伸ばすシフトの位置や触れたときの感触の良さ、シフトを動かしたときの動作感やインパネ周りの作り込みは、アメリカ的というよりは世界品質のそれであり、もはや「アメ車だから」と粗雑さを嘆く必要はまったくない。
くわえてステアリングの剛性感が非常に高く、新たに採用された電動パワーアシストのフィーリングも違和感なく自然な切れ味が好ましい。またブレーキのタッチと剛性感がこれまた非常に高く、これまでのアメ車では体感したことのない最高のフィーリングレベルである。
ちなみに、ちょっと古いニュースで恐縮だが、今年3月のドイツでのスポーティカーの新車販売においてポルシェやベンツ、BMWアウディ等を押さえてマスタングがナンバーワンだった。まあ価格帯の違い等もあるのだろうが、確実に世界中にファン層を世界に広げているのは間違いない。
搭載されるエンジンは、2.3リッター直4エコブーストエンジン。314ps、最大トルク44.3kg-mを発生させ、6速ATが組み合わされる。このエンジン、想像以上にレスポンスが良く、瞬間的な加速力では旧V8モデルを凌ぐ感触が味わえる。
気になる直4フィーリングは、サウンドチューニングも行われているから感覚的な部分にも難はなく、「V8、V8」と騒がなければ、これはこれで非常に楽しい乗り物である。いわゆるマッスルカー(大きく重いものを大パワーで加速させる)としての醍醐味は減ったかもしれないが、スポーティカーとしては十分以上に速く期待以上に楽しい。
ただし、日本仕様の50周年記念モデルは、本国パフォーマンスパッケージが標準装備されている超お得なモデルなのだが(専用チューニングされたサスペンションと大型ブレーキローター&キャリパーが装備される)、硬質な走りが体感できる仕様であるがゆえに、何度乗っても個人的には若干「硬い」との印象が拭えなかった。
悪くはないが、全域でハード。飛ばせば確実に気持ちいいが、街中をゆっくり走ったり流している時にゴツゴツした印象がつきまとう。平らな良路だと非常にいいが、路面が悪いと一瞬、ただ固めただけの昔の米車用ビルシュタインショックを思い出すほど。
だが、今回取材したダイバンマスタングには、その印象はまったくない。22インチホイールを装着しているにもかかわらず、だ。だから街中を走っていいても非常に気持ちがいい。22インチタイヤのハードな部分が消され、轍にステアリングが取られず、ブレーキを踏んでも同様であり、それでいて飛ばせば飛ばしたでグリップ感は健在である。22インチの見栄えも素晴らしいし。
聞けば、新型マスタング用のTEINのオリジナルショックを開発し、ストロークをたっぷりとり、かつ減衰力を16段階にて調整可能ということで、その日本製のオリジナルショックが22インチタイヤをも履きこなす裏作業をシッカリとこなしていたということである。
個人的な印象でも、正直、本国アメリカ製のパフォーマンスショックよりも、日本製TEINのショックの方が、当たり前だが日本の道路事情を知るだけあって制御やコントロールが緻密であり、実際に乗ればその違いが明白である。
今回、TEINのショックに組み合わされる22インチホイールは、レグザーニの新作・GRAVITY 22インチ。もともとGRAVITYは、ブラック基調にシルバーの差し色が入るデザインだったが、ダイバンにより赤色が加えられ、赤いブレンボブレーキとのコンビネーションも良くなった。
と同時に、ヘッドライト&リアテールをスモークカラーに塗り、ボディにマットブラックのセンターストライプを入れ、その両サイドにも細い赤いラインを入れることで、ボディ全体のブラック&レッドのコンビネーションが完成したのである。
最近、ブラックボディにマットブラックを使用したストライプやラッピングが流行っており、まさに最先端仕様といっても過言ではない。同時に、スポーティな車両にスポーティなホイールではなく、あえてラグジュアリーなホイールを組み合わせるのが、ガレージダイバン流であり、今回のマスタングにおいても見事、最新マスタングと最旬リムと最先端カスタムを組み合わせた一台を作り上げたのである。
レグザーニホイールのコマーシャル動画にも登場する。
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