TEST RIDE

[試乗記]

モデルサイクルが長いからこそオススメなグレード

2020 トヨタタンドラ 1794エディション

トヨタタンドラで「アメリカ」を感じたいならこれしかない

トヨタタンドラを求める方々には、アメ車好きはもちろんだが、トヨタ好き、そしてトヨタがアメリカで作るクルマとしての「信頼感」に重きを置く方々が多いと聞く。だが、そういったタンドラにも生粋のアメリカンを刺激するグレードが存在する。「1794 エディション」である。

更新日:2020.12.14

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ベルエアー TEL 0436265700 [ホームページ] [詳細情報]

現行タンドラにおける一番のオススメグレード

 タンドラは、フォードF-150、シボレーシルバラード、ラムトラックなどと競合する北米トヨタの専用フルサイズピックアップトラックであり、現行タンドラは2006年、シカゴモーターショーでデビューすると同時に、圧倒的な存在感によって多くに人々に賞賛された。

 その理由がデザインにあったことは間違いない事実だが、それ以外にも、当時のビッグ3のピックアップには存在しなくなっていた5.7リッターV8エンジンを搭載していたことだった。

 その350のV8エンジンは、381hp、最大トルク401lb-ftを発生させるが、当時のアメリカにはまだまだ「350のV8」にこだわる向きは多く、リアルアメリカンにこだわるテキサス州のピックアップ乗りにも圧倒的にウケが良かったのである。

 そしてデビューから7年を経た2013年、2014モデルとして初の大幅改良が施されたのだが、その時同時に発表されたモデルが「1794エディション」だった。

 1794エディションは、タンドラにおける豪華グレードだが、同時に一番のオススメグレードである。いや、正確には一番ではなく、TRDプロか1794エディションこそが、今買いのタンドラである。

今改めて新車を見ると、このデザインの魅力がよくわかる。当時、打倒ダッジラムとしてデザインされたというが、その面影がよく伝わってくる。

そろそろフルモデルチェンジも予定されているのだろうが、この型のタンドラの人気はまだまだ今後も続くはずだ。

TRDプロか1794エディションこそが今買いのタンドラ

 現行タンドラがデビューしたのが2007年(2006年発表)。すなわち、すでに13年にも及ぶモデルサイクルをこなし、日本でも一時ブレイクしたこともあり、上記以外のグレードが蔓延していたと言っても過言ではない。

 だが、この上記2グレードは、1794エディションが高価だったこともありそれほど広まず、一方でTRDプロは2018年にデビューした経緯もあってまだまだ広まっている最中だけに、人とあまりかぶらないタンドラチョイスとしては現段階では最も効果的な二台なのだ。

 しかも、両者ともに向かうべき方向性が全く異なるから、時期をずらして両者に乗ることも可能であるから、タンドラファンとしては最後の現行型としてチョイスしても後悔しないだろう。

 さて、この1794エディションであるが、タンドラにおいてはトップグレードとして存在し、デビュー当時のトップグレードである「プラチナム」よりも上位にあたる。

ステアリングやメーター周りはトヨタタンドラだが、それ以外の雰囲気はまったく異なり、ラグジュアリーと言われればそうかもしれないが、筆者にはより洗練されたウエスタン系と思えるような雰囲気を発していた。

シフトコンソールや前後のドアトリム、インパネには、ソフトタッチ素材が使われるなどして質感を高めている。

全体的にサドルブラウンのレザーカラーが絶妙であり、エルメスオレンジを彷彿とさせる明るい感じが所有感を満たしてくれる。

トヨタタンドラとシエナは、日本でも一時代を築いたメジャーな逆車。シエナの2021年モデルはもはや日本に直輸入することができなくなったため、タンドラの今後にも一抹の不安が残る。

タンドラの中でも別格の雰囲気

 ボディはクルーマックス専用であり、外装色は選べるものの、インテリアはサドルブラウンのみとなる。ちなみにこの新車の白以外にも2021年モデルの新車ももうじき入荷する。

 エクステリアは、当時のプラチナムと同様であり(グリルや20インチホイール等も)、ボディに貼られるエンブレムバッジだけが専用品となる。

 だが、ドアを開けた瞬間の雰囲気が他のタンドラとはまったくの別物である。

 室内を明るく見せるサドルブラウンのレザーシートは、テキサスの伝統的なライフスタイルを象徴したもののように見え、一般的なタンドラよりもアメリカ濃度が格段に高い。

 これまで見たタンドラは、モケットシートやブラックレザーシートで、いわゆるトヨタ的な内装が普通であったが、1794エディションには米国西部の古き良き文化が垣間見れる。

トリムレベルはグレードにより異なり、1794エディションには、メイプルウッドが使用される。ちなみにその他グレードにはアルミ製のプレートが貼られる。

インテリアは、米国西部のライフスタイルにヒントを得たものという。

背面、サイドサポートでレザーを使い分けている凝ったシート。背面はレザーで、サイドサポートはパンチングレザーとスエードを使用している。全体的にホワイトステッチがいい意味で効いている。

フルモデルチェンジが予定されているという。が、V8がなくなるとか、ハイブリッドになるとか、まだまだ噂のレベルだが、今後の状況が全く読めないだけに、現行型の最終に長く乗るという選択肢もありだろう。

唯一アメリカンな風味が漂うグレード

 実際に乗ってしまえば、1794エディション専用の装備的なものはなく、いわゆる「タンドラ」であることに間違いないのだが、だが乗っている間中、常に視界に入る部分や、実際に手に触れる部分がカウボーイチックな意匠だけあって、ドライバーの意識がまったく違う。

 常にどこかで「トヨタ」を意識していた他モデルとは異なり、タンドラであるにもかかわらず、アメリカンを気取れる雰囲気が実にいい。

 日本における現在のタンドラの事情といえば、初期型に乗っていた方々の乗り換え需要として2ドア+ショートベッドといったレアなモデルの人気が高く、それはタンドラのモデルサイクルが長く、フルモデルチェンジがないことによる一種の飽き、から来るものだと予測できる。

 だが、それ以外にも、この1794モデルも、当然人気リストの仲間入りを果たしており、一方で、低額中古車のタンドラの動きも良いとのことで、二極化の面を見せているという。

 だからこのタンドラ、これまでのフツーのタンドラとは異なるモデルだけに、乗り換え車両としてもオススメだし、アメリカ西部伝統のライフスタイルに興味ある方、もしくはそういう雰囲気を気取りたいという方にも間違いなくオススメなタンドラと言えるのである。

ビッグ3のピックアップトラックにはもはや存在しない5.7リッターV8エンジン。381hp、最大トルク401lb-ftを発生させる。

このエンブレムこそがエクステリアでの唯一の主張。そこがまたいい。

シートのフィーリングや大きさはアメリカ的なサイズ感。だが、その動作には緻密なトヨタ製を感じさせる。。後席のクルーマックスは大人が余裕で使えるスペースを有している。下手なセダンよりも断然広い。

ベルエアーには最新のトヨタハイランダーも入荷しいているから、まさにUSトヨタのスペシャリスト。

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