ワゴニアと聞くと「ぐだぐだなクルマ」を勝手に想像してしまうのは、ある種のトラウマだと思う。過去に見たワゴニアには「こんなもんか」というモノが多く、勝手な自己判断により「ワゴニアはね…」みたいな固定観念を抱いてしまっていたからである。
しかし、今回取材させてもらった、実際に毎日の足として使われているワゴニアを見せてもらうと、なんと素敵なクルマなんだろうと、いまさらながら気がついた。そしていまだにファンが多いことにも納得してしまう。
オーナーである千葉さんは、免許証取得後79年型のサードカマロを手に入れた。昔から旧車が好きだったということもあり、またアメ車にも興味があったということでのセレクトだった。その後、家族が増えるとともにRV系にも興味を持ち、次なる愛車として99年型ダッジデュランゴに乗り換える。
「もともとその時からワゴニアは興味がありました。ですが、出物とのタイミングというやつで、デュランゴに乗り換えたんですね」
街乗りやスキー等をしばらく楽しんだ後に、再びタイミングというやつが訪れた。今度こそ出物と出会う。そして99年型デュランゴから、あえて91年型の、しかもキャブレター車であるワゴニアに乗り換えることになったのである。サードカマロからの付き合いであるショップ・エイブルとは、それまでの間に信頼関係が築けていたこともあり、またその出物の評価が高く、即座に乗り換えを決意する運びとなったわけである。
ちなみにエイブルは、代表である原氏が当時のワゴニアの新車を売っていたこともあり、車輌に関する詳細を把握していることと、AMCイーグルを扱っていることからも、ジープ系にも詳しいショップである。
千葉貴之さん。32歳。昨年8月に1991年型10万キロ弱走行のワゴニアを手に入れる。その後2000キロ以上を走るも不安要素はなく、年末にはスキーの足としても活躍している。
搭載されるエンジンは5.9リッターV8キャブ仕様で144hp、最大トルク38.7kg-mを発生させる。それに組み合わされるミッションは3速ATとなる。ともにコンディションは良く、味わい深いフィーリングを堪能することができる。
クラシカルなインテリアにはナビが装着されているが、ウッドがひび割れている等のヤレはなく、適度に使い込まれたイイ感じになっている。千葉さんは、お子さん用のチャイルドシートを装着されている。
離れていても、近づいて見ても外装のコンディションの良さはピカイチ。こんなワゴニアなら、みんな欲しがるに違いない。
99年型とはいえ、すべてがオートマチック化されているデュランゴから、あえてキャブレター車への乗り換え。しかもこれまで通り、街乗りから遊びまで、普通に使い倒そうとするワゴニアに、不安は抱かなかったのだろうか?
「最初だけですかね。キャブレターなんで、エンジン始動時に若干クセがあるんですけど、しばらく乗っていると慣れましたから、今ではまったく不安はないですね。それに普通に走りますし、これまでトラブルもありません。納車されたのは昨年の8月ですがクーラーもヒーターも効きますし、その後2000キロ弱は走ってますが、ぜんぜん大丈夫です(笑)」
取材当日、千葉さんは、スキーへ行くためにスタッドレスタイヤに換装するということで、エイブルにやってきた。作業前に同乗させてもらいワゴニアを体験させてもらった。
「古いもののデザインや雰囲気が素敵ですよね。ワゴニアはゆったり乗れるんです。前のデュランゴだとかなりの勢いで走れますが、ワゴニアはゆったりのんびりで。ステアリングの感触やブレーキペダルのフィール、そして音。そういったものすべてに味があって、その味を感じながら毎日楽しく乗っています」
撮影のたびにエンジンを始動させ、何度も向きを変えてくれた千葉さんのワゴニア。クラシカルな表情よく、程度よく、そして動きよく…。これほどのワゴニアは見たことがない。ガンガン使い倒すワゴニアとの末長い生活を期待します!
各部のメッキパーツも輝きを放ち、十分満足できる状態である。まったくヤレてないかといえば嘘になるが、どれもイイ味出しているヤレ感である。
リアのメッキバンパーもご覧の通り。
エンジのボディカラーといい、状態のいいウッドパネルといい、古き良き時代のアメリカを感じさせる。各部のパーツが生きている状態というのは、とても気持ちがいい。
ジープベースの4ドアワゴンボディというのが、ワゴニアの成り立ち。だからこそ、このスタイルはワゴニアでしか味わえない。
1991年型とはいえ、かなりオールドテイストなSUVとして人気が高いワゴニア。本来はグランドワゴニアとの名称である。全長×全幅×全高=4734×1900×1800ミリでホイールベースが2760ミリ。
搭載されるエンジンは5.9リッターV8キャブ仕様で144hp、最大トルク38.7kg-mを発生させる。組み合わされるミッションは3速ATとなり、サスペンションはフロントリア共にリーフリジッドとなる。
スクエアなボディにはウッドパネルとメッキグリル、それに細いピラーやホワイトリボンタイヤと、われわれが思い描くノスタルジックなアメリカを象徴するSUVである。
インテリアも、ウッドとレザーで囲まれた水平基調のデザインを有したクラシカルなもの。ある意味60年代から続く歴史そのものが凝縮された感じで、今となっては趣味性が高く感じられる。
千葉さんのワゴニアは、千葉さんの前のオーナー時にシートが貼り換えられる等、手が加えられており、年式ゆえの劣化に関してはほとんど感じさせないコンディションである。各部のメッキパーツはいまなお輝きを放ち、ウッドパネルの状態も良い。インテリアにはナビが装備されているが基本オリジナル状態が維持されている。余談だが、リアウインドーが死んでしまったワゴニアが多いが、この車輌は流れるようにスムーズに動く。これだけでも程度の良さが分かるはずである(ワゴニアオーナーならなおさら良くわかるだろう)。
撮影時に何度もかけさせたエンジンは、常に一発でかかり、その後同乗させてもらったがミッションも含め、めちゃめちゃ程度が良いのが伝わって来る。しかも味わい深い。キャブレターサウンドが響くエンジンは最高だった。しばらく乗せていただいたが、あまりにも羨まし過ぎてしばらく言葉が出なかった。
シートは、過去に一度張り替えられているから、現在も最高のコンディションを維持している。座り心地や走りの乗り心地は、クラシカル。そこがまた楽しい。
ホイールの状態もノーマルのままコンディションを維持している。こうした細かなパーツの積み重ねが、すべての程度良さにつながっている。
カーペットが敷かれているリアの荷台を豪快にも使い倒しているのが千葉さんらしいところ。当日はタイヤ交換にてスタッドレスを4本搭載して現れた。リアウインドーのゲートもこのワゴニアは生きている。
助手席でも気持ちいい。そんなワゴニアだからこそ、オーナーである千葉さんは、毎回どこにでも乗っていき、ワゴニアの味をフルに満喫しているのである。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES