なににつけても「タイミング」というやつは大事である。例えばクルマ購入。買う気がないのに、ちょっと覗いたショップで話を聞いたらそのままお買い上げ、なんてことはよくある話であって、ここで紹介する須藤さんも、非常に絶妙なタイミングが交差して、2015年型のタホを購入するにいたっている。
一番初めのクルマはチェロキーだった。とあるショップで購入し、いろいろな経験をすることでアメ車に馴染むことができた思い出のクルマでもある。
「一目惚れでしたね。ただカッコイイと。ですが、純粋にその思いだけで手に入れたので、その後の心配などはせずでした。ですからいろいろありましたね~(笑)」
チェロキー購入後に、当時エイブルに並んでいた2台のアストロをたまたま見て、これまた一目惚れ。初対面だった原氏と会話することで、アストロへの思いが募る。と同時に翌日、原氏から「昨日のは売り物だったけど、同じような個体ありますが見ます?」と。で、即購入。須藤さんと原氏の付き合いはそれ以来ということで、今ではクルマ関連に関する整備や保険等はすべてお任せしているという。
そのアストロにもかなりの年月乗り、そして2001年型のタホの中古車をエイブルにて手に入れる。この時も一目惚れ。だが、この時の衝撃はいまでも忘れないという。
「仕事柄ハイエースを機材車として運転するんですが、そのハイエースからクラウンに乗り換えたくらいの変化を感じました。同じアメ車ですが、ちょっと驚きましたね。『タホ、スゲーっ』て。そのタホですが、程度が非常に良かったですよ。アストロもそうだったんですが、ほんとに頑丈でした。ですから仕事の遠出でもタホに乗ったりして距離も乗りましたね。
もちろん探してくれたエイブルさんがきちんとした車両を用意してくれたことが大きな理由なんですけど。ほんと信頼できる方とのコミニュケーションって大事ですよ。その後ディーラーでフランス車買ったんですが、たしかに親切ですけど、原さんみたいに親身になってくれるようなショップでの買い物の方が楽しいですよね」
そのタホに4年ほど乗り、一時お子さんの免許取得によりフランス車に乗り換えるも、新型タホデビューのニュースを見るなりエイブル原氏に相談。その後トントン拍子に話が進み、原氏が本国から新車を仕入れることで、再びタホオーナーになったのである(ちなみにそのフランス車との複数所有)。
須藤さんが手に入れたタホは、2015年型シボレータホ LTのラグジュアリーパッケージ付き。LS、LT、LTZと複数グレードあるなかで、あえてLTをチョイスしたのは、二列目ベンチシートが欲しかったこと(LTZだとキャプテンシートになってしまう)。今が人生で一番人が乗る時。二世帯住居。お子さんやご両親を含めいざという時に8人乗れるタホは、ミニバン以上に便利だったりする。
「アストロから最初のタホに乗り換えた時に感じた進化もすごかったですが、この最新の2015タホに乗った時の衝撃は、感動を越えて、ある種の違和感とも言えるほどすごかったですね。想像の範囲を超えていました。『これ、エスカレードじゃん』て言えるくらい静かでパワフルだったんです。このタホなら普通に10年乗れるだけの性能と高級車的な満足感、さらに街中で普通に使える大きさとが噛み合って、自分にとっての最高の1台です。物理的な大きさでも、いざとなれば家族全員のれますから、趣味と実益が伴った最愛の1台ですね」
たしかに見た目にも格段に進化したタホ。旧アメ車に乗っていると違和感を感じるほどと須藤さんは言うが、走り以外の面ではどうだったのだろうか?
「内装も格段に豪華になったし、いろいろな安全装備が付帯しているし、ハンドリングや走行性の高さは驚くべきだし、旧タホを知っているけど、正直タホではないような気もするくらい立派になった。けれど、アメリカ的な雰囲気は全くなくなっていないので、非常に満足感は高いです。やっぱりアメ車が好きですね。それに静かで高級です。大人なアメ車に進化したと言えるでしょう」」
やっぱりアメ車ですから、V8サウンドとか直に聞きたくありませんか? マフラーとか変えたりして?
「昔乗ってたアストロからそうなんですが、意外にもノーマルで乗っていることが多かったですね。それにもしそうやってV8サウンドとか思うなら、最初から別のクルマを買っていると思います(笑)。たしかにエンジンサウンドが静かで寂しいっちゃ寂しいですが、でもかつてのセルシオじゃないですが、やっぱり高級車の代名詞って静かなことですよね」
タホは、フルサイズとはいえレギュラーガソリンだし、須藤さんいわく一般道で6キロ、高速で8キロくらい燃費的に走るというし、ボディも大きいとはいえ取り回しは楽だし、奥さんでも普通に乗れているし…。9月初頭に納車されて取材日までの約2か月間ちょっとで約3900キロ走行ということで、須藤氏のタホは今後も順調に距離をのばしていくに違いない。
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