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シンプルだからこそ、ひと手間加えて長持ちさせる

シボレーアストロ (CHEVROLET ASTRO)

まだまだ現役バリバリのコンディション

新並、ワンオーナーの95年アストロを中古で手に入れて以来、8年、コツコツとメンテとカスタムに励みながら、いまだ抜群のコンディションを保っているアストロである。

更新日:2012.10.24

文/石山英次 写真/石山英次

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 03-5661-3836 [ホームページ] [詳細情報]

新しいガワに旧システムを搭載している95年型

 年式を聞かずに乗り、撮影場所に向った。マスクの形から、96年以降のものだと勝手に認識していたからである。だがインカーを撮影中にはたと気付いた。なんかおかしい。インパネが古いやつじゃん。「えっ、これもしかして95?」

 95年型とは、アストロのモデルチェンジ過渡期のモデルであり、ガワは新しいが中身はまだ旧型というやつで、実はこれ、中古車オタクの中ではかなり貴重な存在として崇められている(ちょっと大袈裟だが)。

 そう、アストロの場合でも長く乗ると分かるいろいろなことがあり、特に今になるともの凄く良くわかることがあって、やっぱり96以降のアストロは、95以前と比べると好不調の波が激しいと言われている。
 もう少し簡単に言うと、特に95の場合、旧世代のシステムを使用している最後の時代ということで、システム自体は古くとも熟成されている分、長く乗ると安定しているということ(96以降のボルテックよりも安定している)。だからこそ、今の時代においても普通に乗れるし、何かが仮に壊れても手を入れやすいし、結果まだまだ乗れるというわけ(実際には94アストロが人気! すでに国内にはないかもしれないが)。

 この95年型アストロ、実際に乗って走ってみてもビックリ。過去に刷り込まれたアストロの走行フィーリングとウリふたつだったし、過去筆者も雑誌企画で95アストロのデモカーを作り日本全国を回った経験があるが(約1年間かけて)、その時と比較してもかなり状態は良いと思う。
 乗り心地の当たりも柔らかく、今さらながらだが、室内は広いし、シートは柔らかいし、かなりプラスチッキーなインテリアだが趣はあり、エンジンの息吹なんかがリアルに体感できて全然静かではないのだが騒音の類いでもなく、それはそれで納得できる(アメ車はこうでなきゃって感じのもの)。それにやっぱり90年代のアメ車らしいラフな感じが満載!

95年型のインテリアは、それまでの94年型のものを使用している。96年型以降が商用車的な作りに変わってしまったために、ファミリーカーとして使用したいオーナーさんには、最良の選択肢だった。乗っても、いまだに乗り心地は良く、ミシミシガタガタといった異音も発しない。メカニズム的にも、「シンプルイズベストな時代の1台」と高橋氏も太鼓判。

熟成されたTBIエンジンを搭載したアストロ。こういった年式になるとパワーが200psだとか、そういったスペック的なものよりは、実際のコンディションこそが重要になる。セルは一発で回りエンジンがかかり、非常にトルクがあって、活発なエンジンだった。古さをまったく感じさせなかった。

小さいお子さんが後ろに乗るからか、助手席のシートがまったくヤレていなかったのには驚いた。改めて今座ると、アメ車らしいフカフカしたモケットの風合いがたまらなくいい。これこそ、最新のアメ車たちがなくしてしまったもののひとつだろう。

長く乗るためにワンオフカスタムを!

 ファミリーカーとして使用する前提でこのアストロを手に入れたオーナーさんは、最初から長く乗ることを意識していたという。だからあちこちカスタムで手を加えるようなことはせず、まずは足回りとタイヤ、ホイールのセレクトから開始した。
 
 最初に車高を少し下げショックを交換。そしてフロント235、リア265サイズの15インチタイヤとサークルレーシングのホイールを組み合わせる。

 この状態でしばらく乗り、次はマフラー交換。といってもお子さんの乗るファミリーカーとしての使用条件も満たさなくてはいけないために、音量の切り替えスイッチ付きのマフラーをワンオフで製作。これは車内に取り付けたスイッチ操作で音量を切り替えられるというもで、一般道を走る時は直管で爆音をかなで、住宅街などの音を控えたい時はノーマル状態に戻せるというもの。

 これなら安心してどこでも使用できるし、また車検も通せるし、センター、上下4本出しという珍しい形状も含め、オーナーの満足感はかなり高い。ちなみにこの音量切り替え式はフェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーにおいては、当たり前の形式となっており、スーパーカーたちはそれらを低回転域と高回転域とで、電子制御にて切り替えが行われているという。このアストロの場合は、バキュームのアクチュエーターを使用することで音量の変化を実現し、またその変化をドライバー自らのスイッチ操作で、いつでも切り替え可能としているところが凄い。

 当初、思い描いていたカスタムを終えたオーナーさんは、最後の心残りとしてボディのカラーリングに着手した。もともとコンディション重視で選んだ中古車のボディカラーはアズキ色っぽい赤。年式的にも16年以上が経ち塗装面にも不満が残る。で、一気にオールペンとなったのである。

 希望は、お子さんがひと目で「ウチのクルマ」と分かること。ということで、鮮やかなブルーにホワイトライン。ラインはGM車ということで、2本にせずあえて太い1本ものとした。

 全体的にシンプルであるが、ワンオフ的なカスタムを多様したのも、長く乗るというオーナーさんの意向があってのものである。

 それにしてもアストロ、今乗っても「いいなあ」と思えるなんて、ちょっとビックリであった! 

イタリア製スーパーカー、パガーニゾンタよりも先に実現していたセンター上下4本出しマフラー(笑)。

見せかけではなく、センターパイプから出口2本出しが上下二組、排気管が分かれているのが、下から見ると分かる。

サイドブレーキリリースレバー上に装着されたオンオフのスイッチ。このスイッチをオンにすれば直管、オフにすればノーマル排気音になるように、バキュームのアクチュエーターを使用したワンオフのマフラーが装着されている。筆者も何回か試したが、その出来は素晴らしい(実際にデジカメ動画で撮影したのだが、音の変化がうまく撮れていなかった、マイク性能のせいだろうか。残念)。

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>> シボレー アストロ モデルガイド を見る

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