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お買い得感満点のBUBU MITSUOKA オリジナルパッケージ

シボレー・キャプティバ・ストリート・エディション vol.2

ボディの部分ペイントで効果的にイメージチェンジ!

クルマとしての基本がしっかりしているキャプティバだが、唯一最大の弱点と言えるのがアメ車にしては地味な外観。しかし、マッチペイント&ホイールペイントという手法を使うことで、思いのほか簡単にイメージチェンジ出来る事を証明したのが『ストリート・エディション』というBUBUのオリジナル・パッケージ。これで車両本体価格379万円は、かなりお得だと思います!

更新日:2014.02.27

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/兵藤冬樹(Hyodo Fuyuki)

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL  [ホームページ] [詳細情報]
     シボレーさいたま南 TEL 048-710-6226 [ホームページ] [詳細情報]

BUBU MITSUOKA系ディーラー限定のオリジナルパッケージ

 今回試乗させていただいたキャプティバは、BUBU MITSUOKA系のディーラーで限定発売中の『ストリート・エディション』。正規ディーラーで販売しているオリジナルパッケージ車だけに、エンジンや足回りなどのパフォーマンス系はノーマルだが、エクステリアを中心にドレスアップが施されている車両だ。

 先にも書いたようにキャプティバというのは色んな意味で『普通』。最近のGM車らしくそれなりにスタイリッシュに仕上がってはいるが、外観的なアメ車感は北米生産車と比べると薄いし、サイズ的にも国産SUVと大きくは変わらないだけに、日本の街中にあってはどうしても存在感は希薄となる。また、専用ドレスアップパーツもほとんど市販されていないので、個性を主張するのが非常に難しいモデルと言える。

 しかし、このストリート・エディションの場合、ノーマルでは未塗装となっているフェンダーアーチモールやサイドモールディングといったボディ下部をボディカラーにマッチペイントする事で高級感をアップ。さらには純正の19インチホイールをカーボンフラッシュメタリック(キャプティバの純正カラー)でペイントすることで、今回の取材車両の様にボディカラーがホワイトの場合は『上品さ』が、ボディカラーがブラックの場合は『精悍さ』が強調されており、ノーマルのスタイルを生かしながらもプラスαの存在感のあるエクステリアを実現している。

 大径ホイール&タイヤやエアロキットといったアイテムを使うことなく、部分ペイントという手法でここまで存在感を向上出来るというのは、ちょっと驚きというか、「キャプティバも上手く手を加えればけっこう印象が変わるもんだな」というのが正直な感想。

 このストリート・エディションのカスタムポイントは、上記のペイント以外ではキセノン(HID)ヘッドライトとLEDフォグランプが装着されているくらいだが、ここからさらにサイドステップやデイライト、ヘッドライトトリムといった既存のドレスアップパーツを追加する事で、より存在感のあるスタイルを実現する事が出来るだろう。

『STREET EDITION(ストリート・エディション)は、BUBU MITSUOKA系の正規ディーラーが独自に開発&販売しているオリジナルパッケージで限定発売中。

主なカスタムポイントはボディ下部のマッチペイント&ホイールのブラックペイントで、ヘッドライトやフォグランプも交換されている。

今新たに「良さ」を再発見

 部分ペイントというアクセントを加える事で、エクステリアの雰囲気をワンランク向上させたストリート・エディションだが、このオリジナルパッケージでは、手を加えられているのはスタイリングの部分だけなので、動力性能や乗り心地、積載量といったSUVとしての基本部分はノーマルと全く同じ。

 では、その基本性能部分に関して、今回の試乗ではどう感じたのか? 2年半ほど前に筆者が感じたミッドサイズSUVとしての素性の良さは今回も体感出来たのか?
 結論から言うと、この原稿の最初の方に書いたキャプティバというクルマに感じた『良さ』は今回も十分に感じる事が出来た。さらに言えば、あまり印象に残っていなかった部分に関しても「ここは評価できるな」と再認識する事が出来た。

 新たに発見したプラスポイントは、ドライバーズシートからの視界の良さとメーターパネルの視認性の高さ。そして各種スイッチ類の使い勝手の良さの3点。いずれも2年半前にはとくに意識しなかった部分であり、今回筆者が改めてその辺の操作系に付随するポイントに目が行ったのは、おそらく最近のアメ車の『進化』が影響していると思われる。

 これはあくまでも個人的な好みの話になるのだが、筆者自身は最近のアメ車に見られるタッチパネル方式のディスプレイがあまり好きではない。キャデラックに採用されている『CUE』とかフォード系の車種に採用されている『マイフォードタッチ』とか、ダイヤル方式のツマミやスイッチを排除したインターフェイスには全く魅力を感じないばかりか「スマフォやタブレットじゃないんだから…」と思わずにいられないのである。

 もちろん、自分で愛車として所有してしまえば、今風のインターフェイスの操作系にもすぐに馴染むのかもしれないが、現時点ではキャプティバのように手探りでも簡単に操作できる昔ながらのツマミやスイッチの方が安心できるし、メーターパネルの表示についても、スピードメーター、タコメーター、燃料計、水温計という必要最低限の情報がシンプルに配置されているキャプティバの様なデザインの方が見易くて好感が持てる。

ノーマルの19インチアルミホイールをカーボンフラッシュメタリックでペイントすることで精悍な雰囲気を演出。下手にインチアップしていないので、乗り心地も損なわれていないし、タイヤ交換の必要もないので予算的にもリーズナブル。

インパネやシートなど、室内はフルノーマル。ドライバーズシートからの視界の良さは今回改めて感じたポイントで、アイポイントの高さもちょうど良いし、補助ミラーの必要を感じないほど前後左右がよく見える。

必要最低限の情報が一目で分かるシンプルなメーターは視認性抜群。

すべてにおいて平均点以上

 今回の試乗で感じたのは以上の通り。筆者的には自身がキャプティバというクルマに抱いていた好感が一過性のものではなかった事が嬉しかったのだが、客観的に見てもこのストリート・エディションというオリジナル・パッケージ車のコストパフォーマンスは非常に高いと思う。

 全ての部分で平均点を取れるクルマというのは、アメ車に限らず意外に少ない。キャプティバというのは、アメ車にしては地味な存在かもしれない。しかし、一から十まで生真面目に作られた『良く出来たSUV』であり、それは決して「アメ車にしては」という意味ではなく、国産車や欧州車を見渡しても、キャプティバと同クラスでキャプティバ以上に平均点の高いモデルはほとんど存在しないと思う。
 キャプティバというのは、アメ車を所有したことのない人にも、これまで何台かアメ車を所有した経験のある人でも、誰にでも普通に「買って損のない良いクルマですよ」とオススメ出来る。そんなクルマである。

シボレー・キャプティバ・ストリート・エディション vol.1へ

エアコンにしろオーディオにしろ、操作はスイッチやツマミで十分!

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