世界一頑丈なピックアップトラックと謳われているトヨタタンドラ。この型のタンドラは2007年にデビューすると同時に圧倒的な存在感によって北米競合車たちの度肝を抜いた。
そしてそれから7年後の2014年にビッグマイナーチェンジを受ける。だが、その後は若干の変更はあるもののタンドラとしての大きなニュースはほとんどない。
そんなタンドラに次なる転機が訪れるのが2018年。この年に再びマイナーチェンジを受けるわけだが、例えば2014年以降のモデルを購入する場合、2017年までは変化がほとんどないからその個体のグレードと程度と価格に気をつければ、さほど混乱することはないと思う。
ちなみに2018年でのマイナーチェンジであるが、LEDのデイライトが加わって表情が若干変わっており、またフロントグリル形状が異なり、中央に位置するトヨタエンブレムからはミリ波レーダーが透過し前方の障害物をチェックするというトヨタセーフティセンスPが装備されている。
よって中古車価格も2018年以降はグッと上がっているが、そうした装備が欲しければ当然2018年以降のモデルを狙うということになる。
が、2018年以降は価格が上がっているのみならず、2019年と進んで行くにつれ個体数が激減しているから、探すのが非常に難しいということも覚えておく方がいいだろう。
一方で、上記のようないわゆる安全補助装置のようなものが必要ないというなら価格の高い2018年以降とはせず、あえての2017年以前のモデルを積極的に選ぶというのが賢い選択と言えるかもしれない。
というのも、ざっと見積もって中古車価格で100万円以上は違うから。そしてそれでいて車体性能(走る止まる曲がるに関する)における違いはほとんどないから。
さて、取材個体のタンドラであるが、2017年型。SR5のクルーマックスで3.1万キロ走行車。もちろん新車並行車として日本に持ち込まれている。
また、ボディ外装にオーバーフェンダーが装備されているが、それ以外はフルノーマル状態というのもこの個体の素性の良さを物語っている。というのも、年式が下がるにつれノーマル状態である車両がどんどん少なくなるから。
もちろん、カスタマイズ車両にはカスタマイズ車両としての良さがあるのは承知だが、一方で「まずはクルマを楽しみたい」と思う方も結構多くいて、そうした場合にはとにかく車体のコンディション重視であり、ノーマルに近い状態であればあるほどクルマとしての性能がわかりやすい。
なのでこの個体は、まずは「素のタンドラを楽しみたい」というような方にこそ相応しいかもしれないのである。
しかも新車で日本に上陸し、その後約3.1万キロしか走っていない個体であるから、タンドラの消耗度としては2割にも満たない程度と言えるのである。
ちなみにTRDオフロードパッケージ、サンルーフ、シートヒーター、純正アルミホイールが装備されており、本国仕様のオーディオもそのまま装備されている。
これに関しては、ブルートゥース接続で音楽を聴くことが可能であるし、何ならナビゲーション&オーディオの交換も依頼することが可能である(別途費用)から相談してみるといいだろう。
実車であるが、事前に走行距離を聞いていたから想像はしていたが、それをはるかに上回るほど消耗の少ない個体だった。
室内も、ノーマル状態が維持されておりクリーンであり、全体的に中古車としてのヤレがほとんどない。シートの状態も同じくかなり良好であった。
さらにタンドラは、グレードの違いはあってもメカニズム的な変化はほとんどないから、SR5のクルーマックスであること、そしてTRDオフロードパッケージ装備によりビルシュタインショックが装着されているから、それ以外にレザーシート等を求めなければ、サンルーフもあるし、この個体で十分に満足できるだろう。
しかも販売しているショップがフレックスのUSトヨタガレージ店という専門店であり、個体の状態や購入後の心配も他店に比べ限りなく少ないわけだから、白いボディで高年式、さらにノーマルに近い状態の個体を適価にて探している、というなら最高の1台になりうるだろうと思うのである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES