1964年のデビュー以来、長きにわたりアメリカの若者たちの心をワシ掴みにしてきたフォードマスタング。シボレーカマロやコルベットと並び称される2ドアスポーツクーペの代表といっていいだろう。もちろん日本でも数多くのファンから支持される「アメリカン・アイコン」の伝承車でもある。
ここではそんなマスタングを独自のメニューでカスタムし、魅力的にスタイルアップさせたコンバーチブルを紹介しよう。
さて、カスタムと聞くと子供っぽい印象を抱く読者も多いだろうが、このモデルはさり気ない味付けが特徴。気合いを入れたバリバリのイジリ系ではなく、ノーマルのラインを崩すことなくブラッシュアップさせ、大人の色香を感じさせるビジュアルを目指し仕上げられている。
ベースとなっているのはアメリカからダイレクトインポートされたV6コンバーチブル。
じつは日本に正規導入されるコンバーチブルはV8のみで、V6をチョイスすることはできない。もちろんマッスルカーらしさ溢れるV8エンジンには抗いきれない魅力はあるが、実際、アメリカンな雰囲気を日本の路上で味わうならV6でも十分にコト足りる。特にマイナーチェンジ後の現行3.7リッターV6なら305hpを発揮させるだけになおさらだ。
むしろ価格を抑えたぶん、オリジナリティを発揮できるカスタムに予算を使えることは大きなメリットと考えるべきだろう。
こうして仕上げられたブラックの2012年型V6コンバーチブルには、ボンネットから左右フェンダー、そしてドア下部を走るBOSS302仕様のデカールやレグザーニR-5の22インチ大径ホイール、そしてボディを絶妙な姿勢にロワリングさせるテインの車高調整キットなど、各ジャンルから厳選されたトップレベルのパーツが惜しみなく投入されている。
もちろんそこにはプロデュースを担当したガレージダイバンの圧倒的センスが反映されていることは間違いないが、いずれにしてもノーマルとは比較にならないほどスタイリッシュに生まれ変わった姿は、写真からも十分に感じていただけるはずだ。
USフレイバーと存在感にあふれた2ドアコンバーチブルとしての魅力を高めつつ、ダンディズムすら感じさせる見事な演出。これならば40代、50代、いや60代の大人が乗っても恥ずかしくないクオリティである。
若い頃に憧れたアメリカン・アイコンも、いまなら手が届く……。そんな大人にこそステアリングを握っていただきたい。魅力あふれるマスタングV6コンバーチブル。見逃す手はない!
カスタムというのは、かけた金額じゃなく、やっぱりセンスなんだな〜と思わずにはいられない仕様である。「たった」といったら失礼だが、BOSS302仕様のデカールやセンターストライプが入っただけで、ご覧のような雰囲気を醸し出す(これほどストライプがよく似合うクルマは存在しないだろう)。
質素な雰囲気のV6というイメージをまったく感じさせず、22インチのレグザーニが入ったこともあり、その存在感はハンパない。少なくとも下位グレードといった意識は微塵も感じさせない。すべてが適度なバランスの上に成り立っている。
実際に乗っても、車高調の効能か、22インチを履いているにもかかわらず、乗り心地が荒くなることなく、スムーズ極まりない。V6も、もはや300hpを越え十分なパフォーマンスをもたらす。
というわけで、このクルマに必要なのは、乗るときは「いつもオープン」という意識とそれに耐えうる(似合う)ドライバー自身のセンスであるような気がする。
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