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エレノア購入、実践モデルガイド

2011年型フォード マスタング GT500E エレノア(FORD MUSTANG GT500 Eleanor)

全国各地で人気再燃、一大ブームに!

マスタングオーナーの中で今、人気再燃中のエレノア。エレノアに関しては、編集部にも問い合わせが多数あり、また各地のイベントにもオーナーさんが多数いらっしゃる。ということで、エレノアについて再度おさらいを。

更新日:2012.10.12

文/石山英次 写真/バーナーイメージズ/佐藤安孝

取材協力/ASDN公式ホームページ TEL 052-408-0620 [ホームページ] [詳細情報]

人気再燃、エレノアブーム

 2013年型でフェイスチェンジしたマスタングが話題だが、マイナーチェンジ前のモデルをベースにしたエレノアも根強い人気を誇っている。アメ車ワールドの人気記事ランキングでも常に上位をキープ。またエレノアを販売しているASDNにも相変わらず問合せは多いという。実際、この秋各地をイベント取材で回っているのだが、かならずやエレノアを見ている気がする…。

 というわけで、エレノア実践購入ガイドをお届けします。

 まずエレノアだが、これは2000年にアメリカで公開された映画「60 セカンズ」が由来となっている。組織から弟を助けるために一晩で50台もの高級車を盗み出すというカーアクションムービー。そして盗み出す最後の1台として指名されたのが、1967年シェルビーマスタングGT500、通称「Eleanor(エレノア)」だった。

 そしてこの車輌を現代のマスタングで甦らせたのが、2006年。その後マスタングのモデルチェンジとともに2012年まで製作されている。というのも、エレノアとは、ベースありきのコンプリートモデルだからである。
 つまり、エレノアには大きく分けて前記型と後期型の2モデルが存在。前記型は2006年型から2009年型。後期型は2010から2012年型の3年間となる(いずれもマスタングのモデルチェンジ柄み)。

 ちなみに、エレノアの2013年型は日本にもアメリカにも存在しない! というのも、ベースとなる2013年型のマスタングのフロントマスクが大きく変わったからである。サイドスカートとリアアンダースポイラーは2012年モデルまでのパーツが付くそうだが、大きく変わった2013年型用のフロントバンパースポイラーは未発売。
 つまり、エレノアを購入する場合は2012年モデルまでしか選択肢がないということになる。

マフラーはサイド出しに見えるが、実際には後方排気の個体が多い。これは車検のため。2005から2009年の前期モデルのサイドマフラーは、サイドスカートから突き出て見えるチップ部分はダミーで、実際にはマフラーはチップの手前でカットされ、地面に向けて排気している(中には後方排気に取り回しされている個体もある)。また2011、2012年モデルのサイドマフラーも完全なダミーだが、雰囲気は十分。

細部の作り込みはジャパンクオリティそのもの。ボディパーツ自体はアメリカ製だが、取り付けは日本で行っており、ディティールの美しさ、完成度は特筆もの。

フロントバンパ−ノセンター部に埋め込まれた2基のフォグランプも忠実に再現されている。

ダークグレーのボディカラーにブラックのストライプは、劇中車のエレノアそのもの。その存在感はノーマルの比ではない。

そもそもエレノアってのはどんなクルマなのか?

 エレノアとは、フォードマスタングをベースにしたコンプリートカーである。ノーマルのマスタングにフロント、サイド、リアのエアロを装着し、車高をローダウンして専用ホイールを履かせ、エンブレムなどを装着したカスタムカーだ。 
 そして最大の特徴は、完成度の高いエアロパーツ。ロー&ワイドで攻撃的なスタイルは、ノーマルとは別次元の迫力。映画劇中車の雰囲気をものの見事に再現している。また、ホイールのデザインもスタイルによくマッチし、コンプリートだからこそ出せる全体の完成度の高さが、人気の理由となっている。

 これまで数多くのエレノアを販売してきたASDNでは、2005から2009年の前期モデルに関しては、車両持ち込みによるカスタムを受けていたが、実は2010から2012年モデルに関しては、コンプリートカーとしての販売のみで、持ち込みのカスタムは出来なかった。
 しかし、ベースとなるマスタングが2013年にモデルチェンジしたのを機に、後期モデルのカスタムオーダーを開始したという。またエレノアの場合、ある意味スタイリングパッケージみたいなものだから、ベースモデルを選ばずカスタムが出来るのも、人気の秘密である。マスタングにはV6、V8、コンバーチブル、MT、ATと様々なバリエーションがあるが、どのモデルにも対応可能だし、オリジナルのエレノアも製作可能だった。

 さらにエレノアの場合、中古車を探すことを考えると、新車ベースで製作された個体が圧倒的に多いのが嬉しい(特に後期型は持ち込みがNGだったわけだから)。前期モデルは、主に旧サリーン・ジャパンの正規取扱い店が、後期型はASDNの加盟店が保証付きで販売した個体が多いため、派手な外観に似合わず、中古車としてみた場合、実はハズレが少ないのだ。
 後期モデルのカスタム受注が可能になったとはいえ、在庫パーツに限りもあるし、パーツ代、ペイント代、装着(フィッティング)代などを考えると、カスタム費用はかなり高額になる…。それを考えると、程度の良い中古車を探すのがもっとも安価で確実かもしれない。

エレノアは、基本的には車両購入時にカスタムを注文するコンプリートカー。ある意味、シェルビー・アメリカンが製作するコンプリートカーに近いが、シェルビー・アメリカンのスーパースネークやGT350がエンジンや足回りといったパフォーマンス面を重視したコンプリートカーであるのに対し、エレノアはスタイル優先のコンプリートカーと言える(ローダウンしたりするので、ノーマルよりも足回りはシッカリする)。

エレノア専用の20インチホイールは、全体の雰囲気に非常にマッチしている。余談だが、オプションで減衰力調整のショックなどを注文できるから、走行性能に関しても高いレベルを維持することが可能である。

エレノアの中古車は見つけたら迷わず即買い!

 2013年以降のエレノアについては、現在ASDNでも検討中というが、少なくとも現時点では存在しない。ということで、どうしてもエレノアが欲しいという人は、以下の方法で購入するしかない。

・その1/国内、あるいはアメリカで2012年モデルの新車を見つけてエレノアを製作する。下手をすれば、2013年モデルを新車で買うよりも高くなってしまうかもしれないが、程度重視であればこれが最善の方法。

・その2/国内でエレノアの中古車を見つける。おそらくこれが最も現実的な方法。エレノアの個体数は決して多くはないが、入手困難というほどではないし、ASDN加盟店などに注文しておけば、時間はかかるかもしれないが販売ネットワークを駆使して見つけてくれるだろう。また、繰り返しになるがエレノアの場合、新車ベースで製作された個体が圧倒的に多いし、旧サリーン・ジャパンやASDNといった信頼出来る専門店が販売した個体が多いので、安心感が高い。

・その3/ASDN加盟店にノーマルの車両を持込みカスタムを依頼する。いまマスタングにお乗りなら、それをベースにエレノア仕様が可能。また今後マスタングを手に入れた場合も同様。しかも、後期型の持ち込み製作も可能となったので、パーツのストックが尽きるまでは依頼可能である。ただ、パーツ代、製作費用を考えると、エレノアの中古車を探した方がお買い得感は高いかもしれないが…。

 そもそもエレノアを買うような人はマスタングが本当に好きな人が多い。また、ノーマルよりも割高なエレノアをあえて新車で購入したのは金銭的に余裕のある証拠。ということはクルマも大切にしいてるし、メンテナンスもお金をかけてしっかりしてるはず。さらに、最低地上高が低く、気軽に運転できるクルマでもないので(気を遣うという意味)、走行距離は短めな個体が案外多いと予測する。
 ということで、「エレノアの中古車は見つけたら迷わず即買い」が、最適な購入方法かもしれない。

インテリアは基本、オリジナルのままの状態が多いが、現行マスタングはインテリアもそれなりに雰囲気があるので、外観がエレノア仕様でも見劣りしない。

新車時のベースは、V6、V8、MT、AT問わずなので、いろいろなバリエーションのエレノアが存在している。ASDNによれば、V8のMT仕様が意外に多いとのこと。

シートもオリジナルのままだが、バケットシートなどに変更されているオーナーも多いという。エレノアならではの雰囲気に合わせるなら、バケットシートも似合うだろう。

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>> 2010年型マスタングエレノア試乗 を見る

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