「キルカソルヨ」という理髪店を営む斉藤さんは、根っからのアメリカ好きだった。そんな彼はハーレーを3台乗り継ぎ、当然ながらアメ車も複数所有していた。アストロに始まりハマーH2…。そのどれもが「ブーム」が来る前に愛車にしていたというほどの敏感さだった。そして自ら経営する理髪店にも手を加え、オールドアメリカンな雰囲気漂う内外装を設えたという。
モンクレールの白ダウンにTシャツ&ジーンズというカジュアル姿でやってきた斉藤さんは語る。
「アメリカが大好きでしたね。もともと自分自身がラフな人間で、ちょっとガサツっぽいところがあるんだけど、アメ車やハーレーってそういう人間に非常にマッチするというかね。『アバウト』って表現する人もいるかもしれないけど、ボク的には『ラフ』ね。そう人間にピッタリなんですよ。それにアメリカの雰囲気が好きでした。そういった想いが店やクルマ選びにも反映されたんですよ」
そうは言いつつも、なぜに「ハイラックス」と「ポルシェ997」でしょう?
「なんかね、サブプライムって問題があったでしょ? その頃から急にアメリカ嫌いになっちゃってさ。気持ちの問題ね。そういう社会傾向とかがクルマ選びにも結びついちゃってね。『もうアメリカはいいや』って。そこでポルシェに乗ってみようって思ってさ」
この頃「キルカソルヨ」の別店舗出店を計画中で、これまたアメリカ好きだった時と同様に、今度はポルシェということで欧州風の内外装を設えたのだった。余談でしたが。
ポルシェと同時に所有していたハイラックスのトラックは、長い間所有していた非常に愛着のあるマシンだった。時に松山まで用事を済ましに、時に理髪店の用材を積んで道具車として大活躍。トヨタブランドの安心感とトラックの使い勝手の良さを教えてくれたのがこのサーフだったのだ。
「ポルシェ=速さみたいなものとか、社用で使っているプリウス=エコみたいなものに、飽きてきてね。そこでポルシェとハイラックスを合わせたようなクルマに替えようって思ったときに出てきたのが、タンドラでした。トヨタのランクルとかは似合わないしね〜、レクサスだとちょっと主義に合わないし。タンドラはトヨタにしてはかなりアメリカっぽいからね」
実際の購入にあたり出した要望は以下の通り。2011年型の新車でクルーマックス。そしてオーバーフェンダーの装着。サイドステップの装着。トーイングミラーの装着だった。
「ブッシュワーカーのオーバーフェンダーがビス止めされている、あのイメージが先行してました。だからボディもブラックにしたし、ロックウォリアーパッケージなんで足回りにビルシュタインとか入ってるし、今のところ車高をいじる気はないので、これで十分満足ですね」
納車されて間もないのだが、同乗させてもらい続けて話を聞いた。乗せてもらうと分かるが、ビックリするほど広いし、静かだし。まさしくトヨタ車の雰囲気だ。
「やっぱりいいですね。見た目の迫力や大きさは『アメリカ』的ですよ。それに車内は徹底的に静かだけど、力はあるし、楽しいですね」
いつかキャンピングトレーラーを購入して日本中を旅したいと語ってくれた斉藤さん。「アメリカ好き」を復活するための処方箋として、タンドラは確実に効果を発揮してくれるだろう。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES