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ふてぶてしい顔とボディの曲線に一目惚れ!

2012年型ダッジ・チャレンジャー R/T

6年乗ったハマーH3を後輩に譲って買いました(笑)

今回ご登場いただいたのは九州は佐賀県在住のオーナーさん。アメ車専門店が少ない九州の中でも、佐賀県というのはとくにアメ車濃度の低そうなイメージがある。そんな環境でアメ車に乗るのは大変じゃないのかな?と思ったのだが、果たして実際は?

更新日:2012.07.09

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/田中享(Tanaka Susumu)

取材協力/インポートカーグローバル TEL 096-360-7800 [ホームページ] [詳細情報]
     株式会社ガルト TEL  [ホームページ]

一目惚れしてからから購入まで3年以上!

 今回ご登場していただいた東島さんがチャレンジャーを購入したのは今年の1月。取材日時点では納車されてまだ半年足らずというビギナーだったのだが、チャレンジャーの購入を思い立ったのは何と4年近く前だったという。
 「2009年頃に某ディーラーに展示されていた現行チャレンジャーの中古車を見て一目惚れしました。ふてぶてしい感じのフロントマスクとかボディの曲線美とか、とにかく一発で魅了されましたね」と語る東島さんの当時の愛車はハマーH3。同じアメ車とはいえ、SUVのハマーとマッスル系クーペのチャレンジャーとでは、趣味の方向が180度違う気がするのだが?
 「確かに(笑)。でも、『存在感』とか『特別感』みたいな所では少し共通しているかも? ハマーもチャレンジャーも顔が厳ついというか悪そうだし、誰が見てもすぐに分かるくらいのインパクトがありますから」とのこと。

 話は少し戻るが、実は東島さんが前の愛車であるハマーH3を買ったのは、そのスタイルに惚れたこともあるが、それ以上にアウトドアなどのレジャーユースを前提にしていたとのこと。そんな東島さんが、いくらスタイルに魅了されたとはいえ、どう考えてもアウトドア向きではないチャレンジャーに乗り換えるには相当な決意が必要だったと思うのだが?
 「そうですね。自分自身ではとくに意識していませんでしたが、すぐに買い替えなかったのは、もしかしたら内心でそういう葛藤があったからかもしれません。また、ハマーはハマーで凄く気に入ってましたし。でも、やっぱりずっとチャレンジャーに対する思いが消えなくて、最終的には買い替えを決意しました」とのこと。
 ちなみにチャレンジャーを購入後は、家族でアウトドアレジャーに出かける時は、奥様の愛車を足として利用しているらしい(笑)。

東島友介さん。34歳。既婚。佐賀県にある家具製造販売会社・株式会社ガルトの営業企画部長。2012年1月に現在の愛車であるダッジ・チャレンジャーR/Tを新車で購入した。

東島さんの愛車である2012年型ダッジ・チャレンジャーR/T。SRT8ではなく、あえて5.7リッターHEMIを搭載したR/Tをチョイスしたのは日常ユースでの使い勝手の良さを考慮したためだとか。熊本のアメ車専門ショップ・インポートカーグローバルで購入。1970年代のスタイルを復刻したマッスルカーらしいデザインが東島さんの心に強い印象を与えた。

現状はほぼノーマルに近い状態だが、グローバルの川端社長の勧めで車高のみややローダウンしている。

国産車を愛車にするくらいなら、原付バイクを選びます

チャレンジャーの後ろに見える白いハマーH3が東島さんの前の愛車。下取りに出す事なく、職場の後輩である赤坂佳彦さんに譲ったので、手放したにも関らず、実は毎日会社の駐車場で見ているのだとか。ちなみに、H3を譲り受けた赤坂さんいわく「良い買い物をさせていただきました」とのこと」(笑)。

 ふてぶてしい顔やスタイルに惹かれてチャレンジャーを購入したという東島さんだが、実際に手に入れた現在の感想はどうなのだろう?
 「もちろん大満足しています。スタイルはもちろんですが、それ以上に走りが素晴らしかったですね。ビックリするくらいトルクがあるし、ステアリングのしっかり感とか、舗装路での走行性能はハマーとは比較になりません。なんというか『THE 男の車』って感じの雰囲気で、本当に買って良かったと思います」と、手放しの褒めようなのは、さすがに買って半年という感じ。でも、本当に不満は全くないのだろうか?
 「ないですねぇ。というか、例えばバカみたいにデカい2ドアクーペとか、普通に考えたら無駄以外の何者でもないマイナスポイントなんでしょうが、私は逆にそういう部分もアメ車の魅力のひとつだと思ってますから(笑)」
 「周囲からはよく日本車を勧められますが、便利だからという理由で無個性&無機質な国産車を愛車にするくらいなら、原付バイクを選びますよ(笑)。あと、私は若い頃アメリカに4年ほど住んでいたからか、アメ車を見たり乗ったりすると妙な懐かしさを感じるんですよね。ですから、仮にチャレンジャーを手放すことになっても、アメ車にはずっと乗り続けると思います」とのこと。

 一見ただの無駄にしか見えないような非合理的な部分を「味」として楽しめるかどうかというのは、長くアメ車オーナーでいられるかどうかの分岐点かもしれない。

東島さんの勤務する株式会社ガルトは九州では有名な老舗家具製造会社で、社屋はビックリするくらい広くてお洒落。また、駐車場も広々としており、アメ車で通勤しても全く問題ないという実に羨ましい環境だった。

同じくアメ車好きの後輩スタッフと仕事の打合せ中。もしかしたら東島さんにとって、アメ車というのはライフスタイルの一部なのかも?

近所にアメ車ショップがなくても大丈夫?

 九州というのは気候や交通事情が良いこともあってか、アメ車は数多く走っている。しかし、アメ車専門店というのは意外なほど少ない。しかもそのほとんどが福岡と熊本に集中している。そんな環境でアメ車を愛車にするのに不安や不満はないのだろうか?と、ちょっと意地悪な質問をしてみた。もちろん筆者自身はアメ車の優秀性をよく知っているので、内心は「問題なんてあるわけないけど」と思いながらの質問だったが、これに対する東島氏の返答は以下の通り。
 「アメ車って普通の日本人が思っている以上に丈夫で壊れないと思います。前のハマーH3も些細なマイナートラブルはありましたが、走行不能になるような故障は一度もありませんでしたし、今のチャレンジャーはまだそんなに走っていないとはいえ、不調を感じたことは一度もありません。年式の古い旧車や極端なカスタムカーの場合は分かりませんが、私自身は不安や不満を感じたことはないですよ」
 まさしく筆者が望んだ通りのコメント。アメ車ワールド的には100点満点の模範解答である(笑)。

 ただ、そうは言っても定期的なメンテナンスや車検なども含め、いざという時のためにも、やっぱり近場に行きつけのショップがあるに越した事はない。と、そんな事を聞いてみたところ。
 「佐賀って九州でも端っこのイメージがあるかもしれませんが、今は高速道路も整備されているし、福岡にしろ熊本にしろ1時間くらいで行けるんですよ。ですから佐賀県内にアメ車ショップがなくても問題はありません。私の場合、チャレンジャーを買った熊本のグローバルさんが何かあればすぐに対応してくれますしね。九州だからとか佐賀だからとか、地域的な不利というのは全く感じません」とのこと。

 考えてみれば、東京にしろ大阪にしろ、大都市圏というのはショップも多いが、その分人もクルマも多い。筆者の自宅は千葉県の柏市にあるが、朝のラッシュ時など、わずか27km先の東京の事務所に行くのに2時間近くかかったりする。さらに言えば、愛車のトラブルというのは往々にして行楽地などの出先で起こる事が多い。そう考えれば、アメ車専門店が多い地域に住んでいる=何かあった時にも安心とは言い切れないし、逆に九州のように渋滞知らずの土地であれば、馴染みの店までの距離が少々遠くても、都会に住んでるオーナーよりも実は恵まれていると言えるかもしれない。

東島さんいわく、チャレンジャーを購入したインポートカーグローバルの川端社長とは、オーナーとショップとしての理想的な関係が築けているとのこと。取材日も今後のドレスアップなどについて楽しそうに歓談していた。仮に故障やトラブルの心配がなくとも、馴染みのショップがあるというのはアメ車オーナーにとっては心強い。

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