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2012年型 USトヨタ・シエナ SE EXPRIDE EDITION

トヨタ・シエナ 試乗レポート part3

シエナのミニバンとしての完成度の高さは誕生背景にある?

アメリカにおけるミニバン市場のユーザーのニーズを一手に引き受けたかのような『トータルバランスの高さ』こそがシエナの最大の魅力だと思う。しかし、日本でシエナに乗る場合、さらに逆輸入車ならではの『プレミアム感』が付随するのが美味しい!

更新日:2012.01.04

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/佐藤安孝(Sato Yasutaka/バーナーイメージズ)

取材協力/ウイングオート TEL 052-409-5434 [ホームページ] [詳細情報]

『過不足ない』という表現が適切なV6エンジン

 外観と内装のチェックが一通り終ったところで本題の試乗に入る。再びドライバーズシートに腰を下ろし、まずはシートポジションを合わせる。シートの左下にあるパワーシートのスイッチとステアリングのチルト&テレスコピックを調整する。8Wayのパワーシートはオーソドックスなタイプで使い勝手は上々。比較的すんなりとベストに近いポジションにセットできた。レザーステアリングは握りがやや太く、小柄な日本人女性には少し大き過ぎるかもしれないが、筆者的には問題なし。
 シートベルトをし、ブレーキに軽く足をかけエンジンをスタートする。エンジン音やアイドリング時の振動についてはとくに語るようなことはなし。普通のトヨタのV6といった感じで可もなく不可もなしといった感じである。停車したままの状態でウインカー、ハザード、ライト、パワーウインドーといったスイッチを一通り動かしてみるが、これについても特筆するようなことは何もなし。いたって普通。唯一感心したのはアルパインのナビゲーションで、まるで純正オプションのようにすっきりと違和感なくインストールされている上に、バックモニターにもきちんと連動されており、この辺の完成度の高さはさすがにエクスプライドといった感じを受けた。

 スイッチ類の確認が終ったところでいよいよ試乗を開始する。ATセレクトレバーをDレンジに入れ、サイドブレーキを解除。ゆっくりとフットブレーキを離し、じわっと前進を開始する。動き始めには少しクルマの重さを感じたが、徐々にアクセルを踏み込んでいくと実にスムーズに加速していく。シエナの車重は約2トン。決して軽いクルマではないが、最高出力266hp、最大トルク245lb-ftを発揮する3.5リッターV6ユニットは、重量級のシエナを走らせるのにも必要十分といった印象。とくにパワーがあるとも思わなかったが、逆に不足も全く感じなかった。現行シエナには2.7リッター直4ユニットの設定もあるが、V6搭載車に乗った限りで言えば、直4だと少しパワー不足を感じるのではないか?という気がした。

8Wayパワーシートの使い勝手は良好。ステアリングのチルト&テレスコと合わせて調整すれば、よほど小柄な人でない限り、ベストに近いドライビングポジションに調整できるだろう。

パワーウインドースイッチやドアミラー調整スイッチ、エアコンなどの各種ボタンは大きめで使い勝手も良好。純国産のミニバンから乗り換えても違和感は感じないと思われる。

アルパインBIG-X HDDナビゲーションは、エクスプライドの国内ナビゲーションインストール専用取付キットにより、自然な感じで装着されている。当然ながらバックモニターとも連動している。

最高出力266hp/6200rpm、最大トルク245lb-ft/4700rpmを発揮する3.5リッターV6 DOHC 24Valveエンジンは、数値以上にトルクフルで、車重約2トンのシエナに対して必要十分といった印象。

安定感=安心感を感じる走行フィール

 現行モデルから採用された6速オートマチック・トランスミッションの完成度は非常に高く、変速タイミングや滑らかさなどは秀逸の一言。アメリカと道路交通事情が大きく異なる日本の市街地でも、走行時に変速に起因する違和感は一切感じなかった。この辺は「USではあってもさすがにトヨタ車」といったところだろう。
 パワーステアリングの重さには好感が持てた。最近のクルマの中には軽過ぎるパワステの設定に違和感を覚えるモデルも存在するが、シエナの場合、かなりがっしりとした操作フィールで安心感がある。この辺は好みの問題ではあるのだが、筆者的にはある程度大きなクルマにはそれなりの重さが欲しい。

 ステアリング操作に対するタイヤの応答性や路面からのインフォメーションについては至って普通だが、シエナのハンドリング性能自体は悪くない。というか、ミニバンとしてはかなり良好な部類。ボディサイズがサイズだし車重もそれなりに重いので、慣性モーメントはそれなりに大きいはずなのだが、日本のトール系ミニバンよりも低い全高と低重心な設計が功を奏してか、コーナーリング時に安定感=安心感があるのだ。今回の試乗車の場合、ホイールが軽量なWORK製アルミホイールに交換されていたことも、コーナーリング性能の向上に一役買っていたかもしれない。

シエナはグレードによってタイヤ&ホイールのサイズが異なるが、SEに標準装備されるのはP235/50R19のラジアルタイヤとなる。試乗車の場合、ミシュラン製タイヤはノーマルのままで、ホイールのみWORKの軽量ホイールに変更されていた。もっと大径のホイールを装着することも可能だが、乗り心地を考えた場合はノーマルサイズである19インチがベストだろう。

乗り心地は日本の平均的なミニバンと大差なし?

 インプレッションの最後は乗り心地について。実は今回の取材は、ショップで車輛を借り受けてから最後までずっと自分でステアリングを握っていたので、セカンドシートやサードシート乗車時の乗り心地は試せなかった。したがって、ここで言う乗り心地はあくまでもドライバーズシートで運転しながらの感想となる。

 今回約2時間ほどシエナに試乗した印象としては、「乗り心地に関してはごく普通のミニバンだな」という程度。高速道路などを使ってロングドライブをしてみればまた違った感想も出てくると思うが、市街地での短時間の試乗では、特筆すべきポイントは正直とくに見当たらなかかった。
 とはいえそれだけではあまりに不親切なので、もう少し詳しく書いてみると、例えば日本で最も売れ筋のミニバンであるノア&ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンといった2リッタークラスのミニバンと比較すれば、シエナの乗り味はあらゆる面で上質。軽快感以外で劣っている要素はないと思われる。しかし、逆にアルファード&ベルファイヤやエルグランドといったラグジュアリィ系ミニバンの上級クラスと比較した場合、車内に入ってくる走行音やシート造り、インテリアの質感などに少し不満を感じる人もいるかもしれない。という感じを受けた。

シエナの乗り心地は決して悪くない。また、装備的な不満も一切感じないが、インテリア各部の洗練度という観点で比較した場合、国産の高級ミニバンに一日の長がある?

部分的な比較をすると不利だが総合力は高い

 日本というのは世界一のミニバン大国である。下は軽自動車から上は3.5リッターの高級ミニバンまで、あらゆるクラスのミニバンがユーザーの使用目的に応じてラインナップされている。経済性に特化したモデルもあれば、積載力や使い勝手に重点を置いたモデルもあるし、高級感を全面に押し出したモデルもある。それだけ需要があるということで、要するに日本人はミニバンが大好きなのだろう。
 それに対してアメリカという国はミニバン不毛地帯。ミニバンの発祥地であるにも関らず、ビッグスリーのミニバンですぐに思い浮かぶのは、クライスラーのボイジャーか既に絶版となって久しいシボレー・アストロくらいしかない。おそらくアメリカ人にとって、ミニバンというのは重要なカテゴリーのクルマではないのだろう。

 そんなアメリカで発売されているモデルだけに、シエナは1台でユーザーの様々な要望に応える必要がある。おそらくシエナの開発陣は、ボディサイズ、乗車定員、積載力、使い勝手、パワー、乗り心地、燃費(経済性)といった要素を高次元でまとめようとしたと思われる。そしてそれが十分に成功したことは、今回の試乗でよく分かった。シエナというクルマがバランスよくまとめられた完成度の高いミニバンであるのは間違いない。ミニバンとしての総合力で言えば、シエナは日本で発売されているどのミニバンよりも高いと思う。
 しかし、汎用性を追求する(1台のクルマに色々な要素をバランスさせる)ためには、どうしてもベストよりベターを選択することが多くなる。そういう意味では個々の要素の完成度の高さにおいて、シエナが日本のミニバンに及ばないのもまた仕方ないところ。要は自分がそのクルマに対して何を求めるか?ということだろう。

 円高が続く現在、逆輸入車に限らずアメリカからの輸入車は非常に買い得感が高い。シエナの車輛本体価格は最も安いベースモデルで330万円前後。SEで400万円前後。オプションや保証内容などによって多少は異なるが、乗り出し価格は400万円以下から選べる。
 逆輸入車というのは、所有するだけで独特の優越感を感じることのできる不思議な魅力があるが、シエナの場合はミニバンとしての完成度が高く、道具としての使い勝手も良好。コミコミ300万円以下といった2リッタークラスのミニバンをターゲットにするような人には向かないと思うが、アルファードやエルグランド、エリシオンやオデッセイといった国産高級ミニバンを求める人であれば十分に検討する価値がある存在だと思う。

 >> トヨタ・シエナ 試乗レポート part1へ
 >> トヨタ・シエナ 試乗レポート part2へ

 >> トヨタ・シエナ の販売車両を見る

ボディサイズが大きい分、サードシートを床下に収納しただけでも十分なラゲッジスペースが確保される。また、シートを畳んだり出したりといった際の使い勝手も良好。人が乗るという意味でも、荷物を積むという意味でも完成度の高いミニバンであるのは間違いない。

ダッシュボードの上部に設けられた3.5inchインフォメーション・モニター。時計、外気温、エアコン操作パネルなどが表示される。見た目もクールだが、視認性や操作性も良好。

セカンドシートの乗り心地が良いだけに、リアフリップLEDはぜひ欲しいアイテムだ。

リアハッチはボタンひとつで自動開閉できるので、小柄な女性でも開閉に苦労することはない。

バックアイカメラを装備しているので、サイズ的に不安がある人も安心して乗れる。

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